面白いアニメの中には、ただみただけでは「意味が分からん」アニメが存在する。それをワイは勝手に「上級者向けアニメ」と定義している。この「上級者向けアニメ」は、ただ一人でみるだけではそのアニメの１００％を味わうのは中々大変である。
上級者向けアニメ布教シリーズ。第一弾は「AIR」
キー作品の名作だと言われていますね
このアニメは一般からすると「なんとなく感動した」という感想を持たれやすい。ワイの「AIR」の評価は相当高いので、その説明責任を果たそうと思う。一番良くないのは、わからないのにわかったフリをするのですね。勉強と同じです
アニメ通では評価は充分高いですよね
でも、泣けるアニメに「AIR」ってあんまりあがらないじゃないですか。「AIR」めちゃくちゃ泣けるので、その辺理解している人は少ないと思います。ということでいってみます。
- AIR ９６．６７点 評価：☆☆
- 初見はどうみたらいいのか？？？
- どういう話なのか？？？ ※初見は９話まで視聴したら必ず読め
- 最終回で美鈴が果たそうとしたこと ※ネタバレ
- どこが泣けるのか？？ ※ネタバレ
- まとめ
- 上級者向けアニメシリーズ：バックナンバー
AIR ９６．６７点 評価：☆☆
年度別ワイベストアニメランキング 歴１２年１０００作以上視聴したプロの選定 - 働いたら負け
これは、ワイの基準ですが、９５点以上から「☆」評価となり、歴代ベスト２０圏内です。
これをみると、相当評価高いですね
ただ、「AIRは面白いよ～」っといっても、「アニメ通ぶってる陰キャ」としか思われませんので、面白さをちゃんと伝えないといけません。このアニメは、１回みただけじゃ絶対ダメです。wikiやヤフー知恵袋をみるのもよし、自分で発言に対してメモをとるのもよし。それをやらなければ、理解できません。ということで「AIR」の面白さを皆様に布教するために語っていきます。
初見はどうみたらいいのか？？？
わけがわからなくなるのは、美鈴のエピソードがはじまる７話からです。それまでは、みちるの回で泣いてください。
ファンタジー要素めちゃくちゃ強いですよね
７話のユキトのお母さんのセリフと９話の後半でAIRの世界観、真実が一応一通り語られますので、そこをしっかり抑えないと１１話・１２話がささらないようになっています
９話までみたら、一旦、情報を整理しろということですね
どういう話なのか？？？ ※初見は９話まで視聴したら必ず読め
美鈴に課せられたものは３つ
- １．翼人の魂の転生
- ２．カンナのままに触ったことによって感染した呪い
- ３．お坊さんの念仏によってかけられた呪い
１．翼人（カンナ）の魂は人の身体では支え切れないので、美鈴に翼人の魂が本格的に発動（？）して夢を見始めた瞬間に、美鈴は身体が動かなくなり、記憶もなくなり、死亡が確定している。美鈴が死ぬのは呪いではなく、翼人の魂の負荷
２．カンナママはあれほど「私の身体に触っちゃダメよ」といったのに、カンナ触っちゃう。これによって、「カンナが好意を抱いたものを弱らせて、死なせる」呪いがかかっちゃうわけです。
３．悲しい夢を見続ける呪い。これによって、カンナは空でずっと悲しい夢を見続けることにより、輪廻転生を繰り返す。 ９話の最後で２人は「なんとか、カンナ様を解放してあげたい。この２つの呪いを解けるのがいつかわからんけど、先祖に任せよう」という選択を取ります。
７話の最後ですけど、１０００年分の想いが込められたユキトの人形の力によって、「好意を抱いたものを弱らせて、死なせる」呪いは解除されます。
その代償にユキトは退場します。 だから、呪いは、あと一つです。
他にも細かい設定とか、ワイが見落としている部分とかもありますけど、AIRを楽しむならば、最低限、この補足部分だけ抑えておけば、大丈夫なはずです
呪いって一つではないですし、美鈴が弱っていく原因自体は宿命なんですね
そうです、呪いを解いたところで美鈴は治りません、死にますっということです
な、なんという......
↓以下ネタバレです↓
最終回で美鈴が果たそうとしたこと ※ネタバレ
この「３.悲しい夢を見続ける」がポイントで、悲しい気持ちで死んでしまうと、翼人の魂が輪廻転生してしまうので、そうではなく、幸せな気持ちでゴールすることにより、翼人の魂を解放してあげようということ 翼人の魂を放って終わりなんです。
目的は達成されたわけですね
どこが泣けるのか？？ ※ネタバレ
初見では、わかりにくいですが、話の流れをつかめれば、普通に泣けると思います。
美鈴という少女：「好意を抱いたものを弱らせて、死なせる」呪いのせいで、自分と仲良くする人が死んでしまう恐怖（？）で謎の発作をおこしますが、はたからみると精神が不安定のやべぇ奴に思われ、生まれてから友達もできない、親からもほっとかれて、おばさんの晴子に預けられる。
晴子とは、距離を置いて同居しているからうまくやっていた。
でも、美鈴は「お母さん、大好き」っていうセリフあるんですよね、これ付箋ですけど、晴子が美鈴のことを本当は大事にしているんですよね。
７話でユキトが、美鈴とずっとにいる決意をしたことで「好意を抱いたものを弱らせて、死なせる」呪いを解除する代償でユキトは退場します。
８～９話で１０００年前に戻り、美鈴が発作を起こす原因は１０００年前の呪いであることがわかる。
美鈴本人も夢を見続けることで、自信の宿命をわかってしまった。
美鈴が、かなり不幸な人生だと思うんですけど、これまで１０００年分の解決できなくて死んでいった人たちの姿も知って、決断するんです。
自分の命、残りの寿命は運命だから仕方がない。
でも、翼人（カンナ）の魂は解放してあげたい。
そのために、自分はお義母さんと一緒に過ごして幸せな記憶で終わろう。
という話なんです。
１１話でも翼人の魂のせいで記憶がなくなる、死の前兆ですよ。
もう一つの視点は、
晴子は、美鈴に起きている状況なんて知らない。
晴子はそれでも一緒にいる覚悟をする
という別の物語も進行している。
「好意を抱いたものを弱らせて、死なせる」呪いは解消されているので、晴子は美鈴と仲良くなっても死なない。
美鈴は美鈴で、宿命を背負う覚悟を持っていて、
晴子は晴子で、これから美鈴と二人でやっていきたいというそれぞれ別の想いがある。
この２人の視点でみて、ダブルで泣けるようになっているんです。
時として一人で寂しくて泣き叫ぶ描写もありました、ユキトに「一人じゃないから」と支えられて、運命を背負う覚悟をして、記憶なくして、最後は義母との絆が本物である形から記憶が一旦思い出すという設定もありゴールする。
主人公ユキトは消えて、視聴者は、美鈴が朽ち果てるまで「見守る」ことしかできない虚無感。
でも、物語としては、目的が果たされた。
美鈴もこれまでの人生は不幸だったかもしれないけど、最後は幸せになれた。
１クールで培われた美鈴のキャラの愛着に対してその運命を見届けることしかできない虚しさが、号泣モノですね。
まとめ
最高っすね。要するに、病気で死んじゃう女の子の背景には壮絶で広大でファンタジーな世界ある。それを我々は見守ることしかできない
「AIR」は、まぁ、この作品は唯一無二ですね。めちゃくちゃオタクっぽくてすごいアニメ。是非、視てない方、昔てきと～にみて内容忘れた方は、この夏「AIR」みてほしいです。
他にも解説しなきゃわけわからない「上級者向けアニメシリーズ」は、何個かありますので、気が向いたら紹介していきたいと思います。
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