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「魍魎の匣」 複雑すぎる事件構造を紐解いていく。その解放感を味わうだけのアニメ【高評価:上級者向けアニメシリーズ③】

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1週間程、他のアニメの視聴をやめて、

一旦「魍魎の匣」に時間を割いてください

上級者向けアニメシリーズ、今回は「魍魎の匣」。紛れもなく傑作です

百鬼夜行シリーズ

2008年放送

あの「物語シリーズ」は、「京極夏彦作品」と「ジョジョ」を足した作品であり、「物語シリーズ」の影響元作品でもあります。

へぇ~、興味湧いてきました

このアニメは、無駄な脚本がないので、繰り返しみればみるほど、面白い所が発見できるという楽しみもあります。アニメーション作品としても優秀であんまり隙はありません。しかし、難易度は、MAXです

難しい内容なのですか?

作中の内容で理解できるので、難しくはないと思います。一流のミステリー小説なので「謎」が「謎」を呼ぶのですが、「謎」が多すぎるのと、何気ない会話が後半の別の回の付箋になっているのですが何気ない会話すぎて、初見だと眠たくなったりします。ただし、構造が完璧なので、2回、3回と見直していくと、その何気ない会話も面白くみることができ、一部の視聴者は、魍魎に憑りつかれたかのようにこのアニメをみればみるほど絶賛することでしょう。視聴者は「真相」を追っていく形で視聴することとなる、オカルトの皮をかぶった本格ミステリーアニメです

ミステリー系のアニメ作品というのは、数少ないですが、基本的に難易度あがってしまいますよね。

魍魎の匣の魅力とは??

  • 1話:柚木加奈子殺害未遂事件
  • 2話:バラバラ死体遺棄事件
  • 3話:柚木加奈子誘拐事件
  • 4話:須崎太郎殺害事件

この4つの一見関連性のなさそうな1連の事件が、1クールの間で繋がりはじめていく。

複雑に絡み合った出来事を主人公の京極堂が紐解いていく。

ミステリー小説というのは作中で描かれたものの範囲で推理・解決していくのが鉄則で、それを忠実にアニメ化している流れとなっております。

ですので、この作品の小さな伏線も「作画ミスですさーせんww」とかではなく、ちゃんと拾って考察できるような構造になっています。

魅力も何も、1クールで「謎」をバンバン突き出してくるけれども最終回までには全部回収するという芸術極まりない作品です。

しかも、アニメーション演出も力が入っておりますし、キャラクターデザインのCLAMPも非常にはまっております。

好みが別れる云々じゃなくて、このアニメはミステリーの中では傑作と言わざる負えません。

ワイは、高校時代に視聴。細かい部分は理解していなかったのですが、それでも核心部分は喰らいついて視聴しました、ラスト2話がえげつないくらいに付箋回収してきて、無事、終わった時に達成感を味わうことができました。それどころか、巻もしどしてまた1話から視聴するとかやってましたね。

この記事は、1話毎にチェックしてください

このアニメは、初見は特に流し見で視聴は無理です。

作中で語られること以外の解釈は必要ないので、メモを取りながら視聴する方がいいです。

今回の魍魎の匣の記事は、1話毎にみて頂くことを推奨します。

1話みたら、1話の項目。2話みたら、2話の項目という感じで順にみていく流れです。

全話みてから解説は、結構厳しいと思います。順次情報を整理するのがいいでしょう

そのために、初見の最低限の仕事として、作中のキャラクターの顔と名前だけは一致させておいてください

各話を最低限ではなく、ある程度の解説をしていきます。

文章過多ですが、わかりやすくは書いてみましたけどいかがでしょう(でも、スマホからこのブログを閲覧すると、みにくいかな?)

多すぎる登場人物確認(1話~5話までのネタバレあり)

登場人物はかなり多いですね。ここを整理しないとさっぱりわからないので、ちょっと大変ですけど、確認しておいてください。

特に太字は、チェックしてください。

楠木頼子:女の子。加奈子の前世

柚木加奈子:女の子、殺害未遂にあったり、誘拐されたりかわいそうなキャラ

柚木頼子のママ:ヒステリックママ

オン箱様:本名、寺田兵衛。柚木の家の「魍魎」を払いにやってきたが、結構重要。

木場:刑事。南絹子(柚木陽子)のファンで、一見主人公っぽいが無能なので気にしなくてよい。

福本:下っ端警察官。覚えなくてもよい

柚木陽子(南絹子):この作品のコアで超重要人物。柚木加奈子の姉。大筋に絡んでいる

雨宮さん:柚木陽子の付き人。1話から登場したかと思えば、疾走する

須崎太郎:医者。登場してすぐに殺されるためちょこっとしか登場しないが、結構、重要なので覚えてお以降

神奈川県警の人:重要ではない

ハコの館長(美馬坂幸四郎:黒幕っぽい人物だが、勿論、重要。

ハコのエンジニアの人:名前忘れた

増岡先生:弁護士。口が悪い。遺産相続のことしか考えていない

黒スーツくん(久保竣公:露骨に怪しい人物、名前は後半で発覚。重要

関口うつ病の小説家、主人公格

鳥口くん:記者。おんばこ様の記事を作るために、関口に案内されて京極堂の元へ訪れる

榎木津礼二郎:イケメンの探偵、主人公格。増岡先生に柚木加奈子の捜索を頼まれる

京極堂:主人公、5話から登場

京極堂の妹:記者

京極堂の家にいるお姉さん:よくわからん

青木:警察。結構活躍はするが存在は薄い

1話 柚木加奈子殺害未遂事件 

昭和の王道百合アニメスタートかと思いきや、加奈子は電車にひかれてしまい、物語が動き出します。

この回で起きた「謎」

  • ・一番最初の関口が箱の中に入っている少女の首が生きているアレは何なのか
  • 柚木加奈子が転落、犯人は誰なのか?目撃者は頼子のみ
  • ・楠本頼子の家の中に存在する「魍魎」とはなんなのか?

楠本頼子「柚木加奈子が好きでした」

この回は、一見、淡々と2人が仲良くなる模様を描いています。

月光のもとでヒトは生命から解放される日光は人を生かす。生きるということは、老化すること。加奈子は、月の光を浴びて年を取らないんだ! 私たちは前世で来世である

えにしの紐:これをとっちゃいけない。これで、君は、私。

 

昭和27年8月15日夜:

加奈子涙ぐんでた

「私は、そろそろ.....」

加奈子の首筋にニキビ

「それは、ニキビでした」

加奈子が電車に惹かれる

目撃者は楠本より子のみ

「お嬢ちゃん、あの事お友達かい」

「ううん。私の、前世よ」

 

加奈子:

亡くなった母は私を憎んでいた。

私の首を掴んで「死ね」といった。

今は姉さんと暮らしているのさ。

でも、あの時のことは今でも覚えている

頼子の母は、より子と口げんかした後毎週金曜笹本とどっかいくようになった。

頼子の母の「魍魎」も重要です。

1話~4話までは、一連の事件が淡々と発生し、「謎」に「謎」をかけていきますが、終盤でワンシーン毎のキャラクターの行動原理を解釈していくという流れです。

このような「出来事」「会話」も付箋という域を完全に越えて後半に生きていきます。

2話 バラバラ死体遺棄事件

さて、より子がこの物語の主人公として加奈子を突き落とした犯人を追っていく。

視聴者はより子と一緒に謎を解いていくのかと思いきや、頼子の出番がない。

あれ?となる。

代わりに巡査部長の「木場」が登場、彼がこの物語の探偵役かな?と錯覚したりします。

ブコメをみたかったライトな視聴者からすると「誰の視点でみたらいいのかわからない」感じとなる。

ちなみに、主人公の京極堂は5話から登場する

この回の事件と謎

  • ・「先に加奈子が死んでしまえばこの話はご破算なんですよ?」とは何か?
  • ・8月29日30日に相模湖でバラバラ死体の両脚と腕が発見される

事件発生で多くのキャラクターが駆けつけてきますが、3人抑えておきます

柚木陽子(女優:南絹子)...加奈子の姉。

木場刑事が写真に収めるほどファンでごじゃる。

付き人と駆け落ちしたとかゴシップ誌に乗せられてるよ

メガネの雨宮くん....加奈子ちゃんの保護者、苗字が違うよね

増岡...木場に対して偉そうなやつ

謎の会話:

「加奈子が事故に見せかけて得するのは増岡ではないか」という陽子の怪しいセリフに「いやいや、先に加奈子が死んでしまえばこの話はご破算なんですよ?」と増岡は返す。

あと後半に

車を運転しながらの会話がさらっと流れるが一応、引用として抑えておきます。

京極堂曰く「人を殺すのは通りものにあたるようなもの。ヒトを殺した後はバラバラにするのはとても冷静である。探偵小説による殺人は、作り物

3話 柚木加奈子誘拐事件

この回は、とにかく「謎」をバンバン詰め込んだ回です。

初見は集中してみないといけない分、結構しんどいか。

  • 誘拐予告状を陽子さんに差し出したのは誰なのか?
  • ・より子の家の魍魎の正体は何なのか?
  • ・より子が目撃し、加奈子を突き飛ばした黒スーツの男とは何なのか?
  • ・須崎が診察する短時間で、犯人はどうやって加奈子を箱の外に出したのか
  • ・加奈子を誘拐したのは誰なのか?
  • ・何故、加奈子の母親は加奈子の首をしめて「死ねぇ!」といったのか

木場「守るべきもの、戦うべきものができた。これは、俺のヤマだ」

頼子「加奈子に会って相談しなければ、お互いの来世を」

というような、印象に残りやすいセリフもチェックしておくと面白いです。

この回で解決される謎は有りません。

1話→楠本頼子の家の中に存在する「魍魎」とはなんなのか?

頼子「母さんなんか死ねばいいんだ」

頼子ママ「あんたやっぱり魍魎が、出ていけ!魍魎!」

あれから母はおかしくなった

8月18日

ふうじや教祖:6,7年

魍魎 邪な念、心の念、汚れた財産を持っていてはいけない

→錠剤としてお金を預かっているだけじゃ

建物、ツキ門に浮上の場所、なんちゃらの方向から玄関が開いており、悪しき者が入り込み 家屋に魍魎が渦を巻いている。

木場「柚木加奈子、遺産相続人だが、柚木陽子には遺産を想像する権利がない」

あと、唯一の目撃者の楠本頼子の証言がとれます。

1話→柚木加奈子が転落、犯人は誰なのか?目撃者は頼子のみ

頼子「加奈子は誰かに突き落とされた。今日、急に思いついた。そしたら、怖くて......。喫茶店に行ったんです。よく読む雑誌を読んでいたら急に思いついた。全身黒スーツの手袋をした男。柱の辺りからすごい勢いで押した。私もその反動で突き飛ばされた」

4話 須崎太郎殺害事件・バラバラ死体遺棄事件

  • ・3話で登場したばかりの医者、木崎が暖炉前で殺害されて、メガネの雨宮が失踪
  • ・手足バラバラ4人連続殺害事件、犯人はおそらく黒スーツの男、動機は?
  • ・黒スーツの男は、柚木加奈子突き落としの際、より子が目撃証言。陽子も木崎殺害現場の際にスーツの男の目撃証言があるとして関連性は?

木場「あなたの敵は誰だ?」

陽子「あなたなのです」

謎だらけ、なんで木場刑事が敵になるんでしょう。第4話です。

登場人物追加

関口うつ病の小説家。主人公格

2話→「・8月29日30日にバラバラ死体の両脚と腕が発見される」

柚木加奈子が誘拐されたのは8月30日

9月6日八王子 左足発見

9月7日調布 右足発見、右手発見

相模湖とは2人目の 9月8日 左腕が2本

9月15日 風俗街の女誘拐

9月16日4人目の手足発見

→黒スーツの手袋男がどうやら殺している

ストリップ劇場の館長
・南絹子
ゆすって仕事を辞めた。
付き人関連は、でっち上げ
「美馬坂」って医者は、
フランケンシュタインを作った科学者であり
→「死なない兵隊」を作っていた
人造
その科学者の名前がたしか「美馬坂」

ここで、一連に起きた事件に関しては終了となります

わけがわからないまま、進んでいきましょう

5話 柴田耀弘の遺産相続問題

謎の会話:

「加奈子が事故に見せかけて得するのは増岡ではないか」という陽子の怪しいセリフに「いやいや、先に加奈子が死んでしまえばこの話はご破算なんですよ?」と増岡は返す。

1話~4話まで起きた出来事で最初に触れられるは、2話での謎の会話、一見、何も関係なさそうで視聴者的には大した興味がそそられない遺産相続問題からスタートします。

弁護士の増岡が、探偵の榎木津礼二郎に、誘拐された柚木加奈子の捜索以来をする。

それには、柚木加奈子の遺産相続問題が絡んでいるため、この回では遺産相続についての問題が一通り明かされる

2話→「先に加奈子が死んでしまえばこの話はご破算なんですよ?」とは何か?
3話→何故、加奈子の母親は加奈子の首をしめて「死ねぇ!」といったのか

柚木陽子(南絹子):柴田耀弘(柴田財閥の創業者。作中では出てこないと駆け落ちによって、加奈子を身ごもった。

駆け落ちは、一日で追手に捕まりあっさり終わる。

二人は残念ながら結ばれることはなかった。

でも、子供が出来てしまった

ここで事実発覚:陽子は加奈子の「姉」ではなく、「実母」である

加奈子の母親は、加奈子を何故恨んでいるのかはわからないが、本当の母親というのは実は「陽子」だった。

耀弘氏は、手切れ金を渡そうとしたが陽子は遠慮して受け取らなかった。

それに耀弘氏は、逆に心を動かされて「それならば」と、いくつかの条件を出した

・学費などの養育費を毎月、柴田家が支払うこと

・養育費医療費に相当しない金品の一切要求しないこと

柴田博也(孫)とは生涯合わないこと、過去のことは一切公表しないこと

・一切公表しないための監視役として第三者の観察者を選ぶこと

→この監視役に選ばれたのが...メガネの雨宮くん

陽子は生涯、耀弘氏と会わなかった。

耀弘氏の孫の博也氏は戦死。

耀弘氏も危篤となり遺言を作成した。孫もいなくなって遺産を送る相手に指名したのは加奈子だった

耀弘氏の遺言

柴田博也財産を全て加奈子に譲る」

・加奈子が博也氏に実子であると確認できた場合に、この遺言は執行される

加奈子が洋行氏より先に死んだ場合は全てご破算。

何故なら、加奈子は死人扱いとなり、死人には相続できないため

柴田洋行氏が加奈子より先に死んだ場合、遺言を執行しなければならない。

そして、洋行氏は、一昨日亡くなった

A.弁護士増岡は、加奈子の死亡と洋行の死亡がどちらが早いかの確認を取らなければならない。 増岡は、遺産相続の弁護士の依頼報酬が欲しいというわけだ。

2話にて、

「加奈子が事故に見せかけて得するのは増岡ではないか」という陽子の怪しいセリフに「いやいや、先に加奈子が死んでしまえばこの話はご破算なんですよ?」と増岡は返す。

このやりとりは、遺産相続問題によるものだったというわけだ

・おんばこ様のインチキ疑惑

関口は鳥口くんと一緒に、 みたかのオン箱様は、インチキ疑惑を証明したいために、京極堂に会いに行くことにした。

京極堂(主人公)登場→6話へ続く

6話 おんばこ様対策会議:「寺田兵衛」という人間

6話・7話はおっさんが、卓を囲って談笑するだけというとんでもない回となる。

この2話が初見はつらい。魍魎を専門に扱うインチキ教主の矛盾を暴くために、京極堂が一から「魍魎」について語っていき、本当にインチキなのかどうか紐解いていくという2話となる。

このアニメにハマった人間が、「魍魎」について興味を持って見直した時に楽しめる回となる。

前回(5話)鳥口(記者)は関口(うつ病の小説家)と共に、最近流行ってる教団のインチキ疑惑を解決できる人がいるかもしれないと京極堂の家に足を運んだ。

この回は、1話における以下の疑問の探っていく

・楠本頼子の家の中に存在する「魍魎」とはなんなのか?

1話の時に、楠本頼子の家に教主がやってきて「この家には、魍魎がおるぞぉ!」と叫んでいた話です。

初見だと「え?なにこれ?は?こわっ」というような印象を受けたが、

6話では以下の2点について淡々と語られる

・鳥口が、おんばこ様のインチキを暴こうと思った経緯

・おんばこ様「寺田兵衛」の経歴

一応こういった話ではあるので記しておく。

おんばこさまの誕生の話
教主=寺田兵衛
箱屋、宮大工の家系
パパの腕が悪いため、箱専門になった
兵衛のばあさんには霊能があった
寺田木工は兵衛が継ぐことになり
木のハコのほか、金属製のハコも生産した。こいつが当たって注文殺到商売繁盛。
しかし、戦争がはじまると金属が持ってかれた。
寺田兵衛は、ハコが作れなくなって、いかれちまってハコにつかれた男
戦争の招集され、やがて、戻ったら職人が離散し、妻と息子も行方が不明となる。
ひきこもり
おととしのくれ
風呂屋が自宅の大掃除をしている時に、天井から風呂敷包みを発見し解くと、
中からキリのハコと手紙が出てきた。
手紙には、「兵衛のばあさんが風呂屋のじじいに預けたもの」とある。
風呂屋は、兵衛と一緒に箱を開けると箱の中には、
鈴で出来たツボ
→文字を書いた紙が入っていた
ピピンときたらしく、箱を締めて風呂屋に「帰れ!」と叫んだ
紙には漢字で「魍魎」と書かれていた
2・3月から信者が集まり始めた

京極堂が語るオンバコ様の問題点

宗教家:布教による救済を目的とする
霊能者:不幸を取り除くこと=救済
霊能者として、信者が集まって教団を組織している点で、人を欺いている疑いがある。

7話 オンバコ様対策会議2:「魍魎」とは??

前回同様、教団のインチキ疑惑について京極堂の家で語り続ける。

初見が視聴するにはかなり退屈。

教祖のインチキを証明するに、この回は、

・そもそも「魍魎」とは、何なのか

を語り、教祖が「魍魎」を専門とする教祖であることと、祓い人としての矛盾している部分をついていくために説明していく

もう一つ、鳥口の情報から一つ重要な事実が発覚する。

手足バラバラ連続殺人事件の被害者は、おんばこ様の信者の娘

つまり、黒スーツの男と、インチキ教祖のおんばこ様が、何かしら関連しているというこが確定する。

これらの情報をを統合すると、

楠本頼子の母親もおんばこ様の信者ということは、娘の楠本頼子が、次に狙われる可能性があるということになる。

鳥口の推理:

おんばこさまは貴社の金をつりあげるために娘を誘拐したのではないか

黒スーツの男とおんばこ様の関係性がある疑惑が浮上する。

京極堂の指示:

1.鳥口に対し、オンバコ様の祈祷方法お払いの具体的な方法、祭具は何を使うのかを知らないとまだ答えが出ない。

2.関口に対し、失踪少女一覧を警察に流す

以下、「魍魎」に関しての部分について。作中では、10話にて、教主のインチキを暴くための言質となるくらいで、初見は聞き流す程度でよい。

魍魎とは、
①影の周りのかげ
②すいかい....水の怪は龍や罔象である。「すいかい」という説。井戸の神とも呼ばれる。
しかし、山や川、木や石などの精や、墓などに住む物の怪または河童などさまざまな妖怪とも呼ばれる。
また、黄泉の国「あの世」への入り口。この縁、あの世とこの世の境界にある影が魍魎ではないのだろうかと考察
魍魎の形「屍をくらう鬼」と記録である。
また、「火車」とも同一視され、
死体を食べる、亡者の肝を食らうものともされている
③方良...中国でいう鬼は死霊と呼ばれる。死人の脳を食べるもの
魍魎から鬼を払うのに一役買ったのが陰陽師
陰陽師は鬼を払うのに自ら穢れを背負うものである
魍魎......伝承も少ない
鬼ではなく、魍魎を払う儀式
魍魎は鬼よりも古くとらえどころない厄介な存在
どちらも死体にまとわりつく

魍魎の匣」は、今回1クール通して起こった核心部分をとらえにくく、様々な事象が絡み合ったものを、今作の「魍魎(水だけでなく、山川木石などの様々な妖怪としてとらえられる、とらえどころのないもの)」にたとえ、その事件には「ハコ」が大きく使われていることから、おそらくこのタイトルとなっている。

8話 オンバコ様対策会議3:手足バラバラ事件との関連性

1話冒頭→関口が箱の中に入っている少女の首が生きているアレは何なのか

A.小説「匣の中の娘」を自分が主人公、京極堂の妹がクビ、黒スーツの男を配役にした関口の妄想

それって必要あるのか?と疑問に思われるかもしれませんが、このアニメは関口の書いた小説と何かしらリンクした形で展開していますので、今後のキー要素になります。

2話→8月29日30日にバラバラ死体の両脚と腕が発見される
4話→手足バラバラ4人連続殺害事件、犯人はおそらく黒スーツの男、動機は?

木場が尋ねたところの

観察医の見解「被害者の手足は少なくとも1本は、生きているうちに切断している」

つまり

「犯人は切るために殺した。人体実験でもしたのではないか。4人目になると、切るのうまくなってた」

ハコ館については「人の死体。死なない兵隊の研究所」

 

また、

楠本頼子
楠本君枝はおんばこ様の信者であることを京極堂に報告したら、
京極堂が狼狽します

これは、前話の7話の時の説明に京極堂が気づいたわけです。

手足バラバラ連続殺人事件の被害者は、おんばこ様の信者の娘

つまり、黒スーツの男と、インチキ教祖のおんばこ様が、何かしら関連しているというこが確定する。

これらの情報をを統合すると、

楠本頼子の母親もおんばこ様の信者ということは、娘の楠本頼子が、次に狙われる可能性があるということになる。


増岡先生から、新たな情報も語られます
所長は柚木陽子の知人。
陽子は加奈子は17の時に産んだ娘らしい

9話 楠本頼子

1話→楠本頼子の家の中に存在する「魍魎」とはなんなのか?

A.頼子のママ「娘を魍魎と勘違いしていた。頼子に家を残したかった。」と証言しました、1話の狂気じみた演出は、作り手のミスリードです。

3話にて、頼子のママは、自分の愛する娘に「お母さんなんて、死ねばいいのに」と言われたから狂って宗教にすがりついたわけです。

蓋を開けてみれば、「なんだ」って感じの回答です。まぁ、インチキですから

柚木陽子と美馬坂幸四郎の関係性が少しシーンとしてあり、この関係性は回を追うごとに小ネタとして出されております。実はこれ、最終回の強力な付箋です。

あんまり言わない方がいいかもしれないけど、この作品は、本当に重要なことを小出しにしていくのがうまいですね。

美馬坂幸四郎: 柚木陽子の母の担当医だった男

4話→黒スーツの男は、柚木加奈子突き落としの際、より子が目撃証言。陽子も木崎殺害現場の際にスーツの男の目撃証言があるとして関連性は?

A.木場は暖炉上の上にいたので、知っていたのだが、 陽子は「手袋の男を目撃した」嘘の証言をしたから。

神奈川の連中、警察の目を外に向けたかった。

柚木陽子は警察に対して非協力的ということになる

えっ?なんで、柚木陽子は、そんな嘘の証言をする必要があるのか?

これによって柚木陽子は、何か裏があります

4話→3話で登場したばかりの医者、木崎が暖炉前で殺害されて、メガネの雨宮が失踪

木場「加奈子を誘拐したのは雨宮じゃない」という証言から、視聴者からすると「えっ?雨宮じゃないの?」と疑わしくなるが、これに関しての「謎」は更に深まっている

2話→8月29日30日にバラバラ死体の両脚と腕が発見される
4話→手足バラバラ4人連続殺害事件、犯人はおそらく黒スーツの男、動機は?

A.犯人は「久保竣公」、視聴者側からすると確定。

動機は不明だが、信者名簿から信者の娘として、ターゲットにされた楠本頼子の両腕が発見され、5人目の被害者となる。

京極堂が恐れていた事態起こってしまった。

10話 解決編1:オンバコ様

◆ここにがポイント!◆
手足バラバラ連続殺人事件の犯人「久保竣公」は、おんばこ様の首謀者

久保竣公は、小説家であり、関口と面識がある。更には、おんばこ様の教主である「寺田兵衛(いんちきおっさん)」の息子で、兵衛は久保の言いなりになっていた、あるいは、教主を楽しんでいたのかもしれない。

自分の息子の犯罪に薄々気づいていたのだろうことから、その後、警察に捕まって、真相をはいたとのこと。

久保の住所録(おんばこ様の信者リスト)から

→アイウエオ順で誘拐していった

浅野は一人目 楠本頼子は4人目

10話にて、出現した新たなる謎

  • ・相模湖はの手足は、「久保竣公」の仕業ではない

  • ・10月1日に久保のバラバラになった手足が発見される

  • ・小説家である「久保」の作品『匣の中の娘』は、ほぼ自身の日記である。久保は箱の中の娘の主人公そのままに、少女を隙間なく詰め込むために、この凶行を繰り返したのは、真意は何か?

『匣の中の娘』とは、1話のOP前の冒頭の「っほ」という奴である。『匣の中の娘』が日記であるのならば、あれを久保竣公は、実際に目の当たりにしたということになる。

11話 柚木陽子・美馬坂幸四郎

この回は、柚木陽子、美馬坂幸四郎の関係性が明かされる。

柚木加奈子が何故、箱の中で治療することになったのか、その辺の身の上話である。

陽子の母への日記「今になってやっとあなたの気持ちがわかりました。私は父がいなくなってから、日に日に変わっていくあなたが、たまらなく嫌だった。私は若いころの優しく美しかったあなたになりたかった。その想いが結局はあんなあさましい行いになってしまいました。私はあの人のところへ参ります」 木場刑事がうつるカットが入る。

柚木陽子の想いが綴られた日記ですが、これ、結構重要です。

9話からずっと、小出しにされてきましたが、この作品自体が柚木陽子というキャラクターは肝になっています。

京極堂は、美馬坂幸四郎と一緒に箱の中で働いていたことが明かされます。

美馬坂は、死なない研究を真面目にしていた。

人体のパーツを人造物と取りかえる。

壊れたら交換できる機械人間。

人工臓器が作られたのは、大一次世界大戦前、人工心肺だって動物実験に成功している。

ミマサカの研究は莫大な金をかけて一人の人を生かす研究だったから、軍部にはそんな哲学は必要ない

◆ここにがポイント!◆
柚木陽子は、美馬坂幸四郎の娘である

つまり、美馬坂幸四郎と奥さんは離婚調停中。

また、遺産相続の件に関しては、柚木陽子は、娘である加奈子の治療費のために遺産をもらうことに変更した。

ところで、あと2話しかないが1~4話で発生した謎はすべて回収されるのであろうか。

12話 解決編2:柚木加奈子殺害未遂事件

1話→柚木加奈子が転落、犯人は誰なのか?目撃者はより子のみ
3話→より子が目撃し、加奈子を突き飛ばした黒スーツの男とは何なのか?

A.犯人は目撃者の楠本頼子。

黒スーツの男は、関口の書いた小説を読んだときに思いついた嘘証言。

柚木頼子の心理状況というのは、1話で散々語られていました。

これからどんな百合アニメが始まるのだろうと。

一人の女の子は崇拝していた

彼女は完璧だった、完璧であろうとした

でも、加奈子は、実際の所、母親の愛情に植えた悲しき少女(だって、母親だと思ってた人に「死ねぇ!」って言われてますから)で、彼女は涙を流した、彼女うなじの下にはニキビがあった。

楠本頼子にしてみれば、完璧ではない加奈子をみて気が動転した。

黒ずくめの男は関口作「眩暈」の京極堂をモデルにしたキャラで月間近代文明を読んでいる時に、想いついた。

頼子→関口の小説に出ている古典的な言葉を使っていた。

これは、「1話」と「3話」を見直せば、何気ないワンシーンがほぼ全て動機と言動の根拠になっております。

3話→須崎が診察する短時間で、犯人はどうやって加奈子を箱の外に出したのか

A.加奈子の機械でない部分(首)を運んだ。

美馬坂は、加奈子の身体を死なない人工の身体にかえていた。

臓器はめちゃくちゃ大きい。

人体の機械化のために巨大な箱を作り出した。

動機:遺産相続の話で偽造誘拐

10話で話した通り、ミマサカ研究所では生きる意味が違う 燃料が尽きればすべての機能が停止する。

→そうなると柚木加奈子が死ぬ

加奈子を生きるためには維持費が必要なので、柴田耀弘氏の莫大な遺産を相続する必要が出てきた

誘拐した日は、柴田耀弘氏は回復しかけていたので、契約書はかけなくて、耀弘氏が亡くなるのを待つ余裕がなかった。

そんなところに、須崎は、独自の生命方法を持っていて陽子に「加奈子を生かす方法がある。低いけど、可能性がある」と言った。陽子と雨宮はそれに乗った。

何の策が持たないまま偽装誘拐を各自ですることにした。

だから、この時、雨宮さんは、陽子さんが自分で計画をして警察を呼んだと思った。

陽子は、偽装誘拐の加担する側なので警察に嘘の証言をすることとなる

8月31日で加奈子はほぼ死ぬ予定だったが、誘拐して身元を行方不明にして、柴田洋行より後日に死亡判定を狙った

そうすれば遺産を獲得できるという魂胆である。

3話:誘拐予告状を陽子さんに差し出したのは誰なのか?

A.柚木陽子が誘拐予告状を作成している時に、木場刑事がその瞬間を目撃した

「偽装誘拐」を行おうとしていた時である。

そして、今、この研究所の生命維持装置は「久保竣公」に使われている。

京極堂は、柚木加奈子は延命のための人体切り離しだがこれに関しては咎めないが、

久保竣公」の場合は、五体満足の状態で身体を切り離したため問題にしている。

ゆすりネタの謎: 須崎さんは、彼は陽子さんをゆするネタがあった。

須崎のゆすりのネタ: 京極堂「柚木加奈子が柴田博也の子供ではないことに関係している」

だから、柚木陽子は、申し訳ないので、相続を拒否し続けていた。

5話にて遺言は「・加奈子が博也氏に実子であると確認できた場合にこの遺言は執行される」と説明されている。

まぁ、柴田博也は自分の子供だと思い込んだまま死亡した方が幸せだよねということだ。

13話 解決編3:終幕

2話→8月29日30日に相模湖でバラバラ死体の両脚と腕が発見される
3話→加奈子を誘拐したのは誰なのか?
4話→3話で登場したばかりの医者、木崎が暖炉前で殺害されて、メガネの雨宮が失踪

A雨宮が須崎を殺害し、加奈子を誘拐した。加奈子の右手と両足は相模湖に持っていった。

木場は「加奈子を誘拐したのは雨宮じゃない」と発言していたが、木場は外れである。

これは、視聴者に対するミスリードです。

雨宮:付き人 雨宮は、柚木陽子を愛していたのではなく、柚木加奈子を愛していた。

雨宮は、「加奈子ちゃんが良くなったら湖にみにいこう」と思ったけど、 須崎の生存計画は手足を切ることが前提だったから雨宮は反対した。

しかし、計画は実行。

8月31日がおとずれた 雨宮は左腕に会いに行った。

延命装置として焼却炉に加奈子の左腕があったため、物言わぬ禁断の密会を楽しんでいた

焼却炉の中の加奈子の左腕と対面して幸福を楽しんでいたが、須崎は加奈子の首の入ったハコのを目撃してしまった。

そして、そこにいた須崎と揉めた。

須崎は「あの事」を言った。

雨宮は須崎を殺す動機としては充分に、怒りがわいたのか、須崎を殺害して加奈子のハコをもって逃走。

箱の中の娘は一日は生きていける

雨宮と一緒に電車の中で、相模湖へ行こうとしていた。

作中では雨宮は「彼岸の方へ足を踏み入れた」という表現をしている、この回の最後、

京極堂は「人間性』を全て捨てて、自らの幸福(加奈子と一生いること)の道を選んだ」という解釈をとっている。

  • 4話→手足バラバラ4人連続殺害事件、犯人はおそらく黒スーツの男(久保)、動機は?

A.8月31日 久保は箱に入った加奈子をみた

京極堂は、殺人の動機とは、探偵小説のようなものではなく、「通りものにあたっただけ」と述べている。久保は、箱に入った加奈子をみなければ、苦悩を抱える小説家で一生を終えるはずだった。でも、通りもの(加奈子)にあってしまった、

雨宮が、加奈子のハコをみせた、電車で。

これが、久保の書いた小説及び日記「匣の中の少女」の一場面として使われる。

久保は生きている箱の少女にみせられて箱詰め実験をしまくったけど失敗。

久保は、加奈子の写真とより子の情報をもとに、美馬坂にその方法をきこうとおもいついた。

そして、久保は自ら箱になることを希望して美馬坂は実行した。

3話→何故、加奈子の母親は加奈子の首をしめて「死ねぇ!」といったのか
12話→「あの事」とはなんなのか?

A.柚木加奈子は、柚木陽子(娘)と美馬坂幸四郎(父)の子供であること

加奈子の母親からすれば加奈子は美馬坂の不倫の子供であり、しかも自分の孫でもあり義理の娘にあたる。

母を慕っていたわけではなく、ミマサカ絹子になりたかったから南絹子という芸名にしたかった

京極堂「幸せになることは簡単なことなんだ。ヒトを辞めることだ」

総合点数 95.77 評価 ☆

お疲れさまでした。

情報量やばっ!!!!

この作品は、何回みても面白いですね。キャラクターの行動原理は一貫しているのですが、序盤と終盤で視聴者からするとキャラクターに別の印象を与えるミスリードの仕方が完璧で、故に衝撃を受ける。みればみるほど面白いですし、この作品1本でアニメ10本分くらいは堪能できます

こんな作品が10年以上前にあったとは!

「ザ・ミステリーアニメ」。勿論、この記事を作成する上で、見直ししましたけど、面白くて一気見しました。作品のクオリティは保証しますけど、まぁ、何も考えずにぼけぇと視聴したり、片手間でみるものではありませんので、初見の方は覚悟してください

アニメは、片手間でみたいっす

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