西暦××××年:
首都ローマ人口の3分の1は奴隷だった
ごめんくださ~い
はいはい、どうしました?
あの~、奴隷が欲しいんですけど~
奴隷はですね、注意して買わないと大変になりますよ
え?家事用の奴隷が欲しいんですけど
というわけで今回は、おすすめの奴隷の買い方と使役の仕方をレクチャーしていきます
それにしても、あまりに時代が遅れすぎているレクチャー記事だな
古代ローマ「奴隷」とは
- 奴隷は法律上、一切の権利を要していない
- 戦争捕虜か女奴隷が産んだ子供が基本
- 人さらいや捨て子などの奴隷もいる
- いづれにしろ、奴隷商人から奴隷を購入しなければならない
奴隷のパターン
- 家事専門
- 玄関で見張りをする老人奴隷
- 食堂で水を注いで回る若者奴隷
- ご主人の世話をする雌奴隷
- 田舎だとほとんどの奴隷は農家の仕事
人に聞けばカストル神殿の裏手に行けといわれると思いますが、実際のところ、いい奴隷がいないのでやめたほうがいいです
ふむふむ
パンテオンの隣の「サエプタ・ユリア」って場所があって
投票所として建てられたけど、催事場や市場として使われている場所ですか?
そうです!そこの商人の方がいい奴隷売ってくれると思いますよ
なるほど、わかりました!
いい奴隷の選別
- 「告示」が記載されているので買う手はその情報をチェック
- 一番重要なのは「出身地」
- 同じローマ市民だった者を奴隷として使うのが一番つらい
- 家内出生奴隷は奴隷の人生しか知らないからおすすめ
- 同じ部族ばかり買うと奴隷同士団結する可能性がある
- 海賊が買ってきた奴隷はおすすめしない
奴隷商人は、騙してなんぼの奴らなんで選別の際は念入りに念入りを重ねてくださいね
成人男性奴隷で1000セステルティウス(500セステルティウスで最低限家族4人を1年くいつなげる)もしますから、慎重に選びたいです
「字が読める」「理髪ができる」「計算ができる」といった奴隷は更に値を張りますからね
「出身地」はどこがおすすめですか?
エジプト人は基本的におすすめです。逆にブリトン人は素行が悪いのでおすすめしません
奴隷の管理方法
- 奴隷たちに仕事を集中させ、余計なことに首を突っ込まない
- 領地内のもめ事をおさめる(奴隷は喧嘩っぱやい)
- 良い働きには褒美を、失敗には罰を
- むやみに領地を離れない
- 帳簿は定期的に一緒に調べる
- 下の者は、自分のことを分かってくれる人間のために喜んで働くということを忘れてはならない
- 夜寝る前に、農場の問題がなく、家畜にきちんと餌を与えられ、奴隷がいつもの場所で眠っていることを確認する
- 奴隷たちを寒さや空腹から守る
- 主人の友達に、自分の友達であるかのように接することを禁じる
奴隷の勘定ごまかし、何人もの性の相手、娯楽、読書、賭け事、反抗的な態度など、主人は奴隷の資産価値を損なう行為に対して警戒を怠ってはならず、そのためには暴力でも言葉でもしつけなければなりません
やはり、厳しくいかないといけませんね
ところが、逃走する奴隷もしょっちゅういるので、気を付けてくださいね。あんまり理不尽すぎてもいけません
なんか面倒くさそうですね
「見栄を張る」ために奴隷を多く使役することも大事な人もいますけど、そうでもなければ家事奴隷1人だけでいいんじゃないんですか?
ラフタリアがいればいいんですよね~
奴隷の開放
都市部のローマの「奴隷」達は、ちゃんと働けば基本的にいつかは解放されて市民権を得るという考えをもっていますから気を付けてください
永久的に奴隷にするのは無理なんですか?
市民になるにはそれなりの「責任」が生じますので、それが嫌でずっと「奴隷」のままでいる人もいます
なんだそうなんかいな
奴隷の開放は最短で5,6年最長で20年と言われています。性奴隷は「妻」にするパターンも存在します
なんだ、「妻」にすればいいのか
キリスト教とローマ奴隷
神の元にみな平等ではありませんか?
あいつら、奴隷認めてますし、奴隷を下にみてますから
ふぁーw
実は、キリスト教徒に奴隷や奴隷解放の元奴隷が多いです。預けた金勝手に使い込んでなくすとかいう話があったらしいです
へぇ
いづれにしろ奴隷という考え方自体は否定はしていないです
まとめ
「奴隷」を使役するのも結構大変なんですね
これ一つ注意したいのは「黒人奴隷」と「ローマ奴隷」は全然違いますからね。今回は「ローマの奴隷」です。こちらの方が異世界に転生して奴隷を使役することになっても対応できるはずです
なろう系はぬるいですからね
引用:奴隷のしつけ方