やっぱ「笑い」を取れる人というのは、一つの羨望があるわけですよ。皆さん、人生の全てを放り投げてでも、一の先に「笑い」がほしいですよね?
そこまで欲しくはないけど、あれは「センス」
しかし、それでもギャグ「センス」を磨きたい万来の欲求を満たしていこうではないかというのがこの記事になります。
今回、内容は結構ぶりゅーみーです
お笑いの前に空気を作りたい
- ・面白い話をしようと頑張るのではなく、質問する
- ・頑張って盛り上げようとせず、自然体でいること
- ・面白いオチを言おうとしない。オチよりも「間」
- ・盛り上がっている時に割り込まない
- ・相手の気持ちを想像してから話し始める
なんか、耳が痛いポイントが多々あります。
土台としては、一人でその場を盛り上げようとするより、その場の空気を読んで、自分ならではの視点で話をすることになります
無理です。コミュ障なんで
頑張らないことですね
笑いの主な理論
笑いの本質論「異性の客」
火星で産まれて火星人に育てられた子供が、大人になって地球に帰っていく。
マイクは地球人の文化をみるみる吸収していった。
彼は、火星人の考え方がみについているマイクは「笑い」がわからなかった。
ある日、マイクは動物園の猿の檻をみた。
小さい猿がエサをみつけたんだけど、大きい猿はそのエサを奪って、いきなり小さい猿を殴る。
その小さい猿は、怒るんですが仕返しができないからその腹いせに、隣にいる一番小さい猿をいきなり殴る。
一番小さいは怒っても仕返しができないから、地面を殴ってキーキーいう。
それをみて、生まれてマイクは「あっはっはっは」と笑った。
マイクは気づいた。地球人は「笑う」って優しいものだと思い込んでいるみたいだけど、「笑う」っていうのは攻撃なんだよね、何かに対する攻撃か、攻撃に対する裏返ししかない。
笑いというのは「攻撃性」
攻撃性が許されるスレスレ感で笑うので、笑いにとってはある人には「いじめ」になる。緊張と緩和ですね
笑いというのは危険で面白い
「いじめ」と「笑い」の違いは、仲のいい関係が成立しているかどうかである
天国には微笑み程度しかなくて、地獄にはお笑いしかない
「笑い」は攻撃性の証明である
ほかの感情の本質参照
「怒る」という行為は、無力感への抵抗。自分ではどうにもならないという絶望感をごまかすために「怒る」。自分は無力だと感じるのが嫌だから怒る
「感動」の本質は「罪悪感」であり、人は罪悪感を解消するために感動する。
ラブストーリーで感動するのは、そんな風に純粋に生きていない自分を許すために感動する
スポーツで頑張っている人に対しては、自分はそこまで頑張っていない「罪悪感」に直面したくないために涙を流す、人は感動する
優越の理論
人の失敗や欠点に笑いが起きる理論です 人をいじめる際におきる笑いもこれ
ズレの理論
19世紀~20世紀を生きた哲学者ベルクソンが提唱した理論 日常生活で行動する時、様々な予期をしているけれども、 その予期からズレが生じた時に、または、 自分の知っている常識からズレが生じた時に笑う理論
放出の理論
哲学者のスペンサーや心理学者のフロイトの理論 意識はしないものの日常生活での抑圧によりエネルギーが溜まっていて そのエネルギーが放出されるときに笑いが起きる理論 緊張がほぐれたときに笑いが起きる よくいう「緊張」と「緩和」だ
オチ先行論
森下伸也が提唱した理論で 推理や予想をしたことが実際に起きることで、笑いが生じる これは昭和時代のベタな笑いから起きている 「お前、先にオチを言うな!」といった流れである
- 優越の理論
- ズレの理論
- 放出の理論
- オチ先行論
では、これをベースに具体的なテクニックを紹介していきます
空気・共感もの:
一番リスクが低く、「空気を読む」中で一つ上のテクニック
突っ込み
相手がこちらを笑わせようとしている場合、話の腰を折らずにのっていく。また、天然(本人が気づいていない場合)は、面白さを明らかにしてあげる。
例1:
上司「じゃあ、今からホテル行こうか」
→女「部長、『ステップ』ってものがありますから」
→×「やだ、こわい、助けて。」
例2: A「かんぱ~い、おっぱ~い」
一同:....
B「なんとか救ってあげたいんだけど...」
×「お前、空気読めよ」
「突っ込み」一つで空気を全く変えられますね
「滑り芸」を拾ってあげる技術が簡単ですね。ただ、わざわざボケてくれる人をリスペクトしながらですね
状況突っ込み
第三者からの視点からみたおかしさを伝える。
「なんか、俺たちって今〇〇だよな」という共犯意識を作り上げる。
また滑った時のフォローにも「え?ここ笑うとこだよ?」「え?なに、この1対5の構図」
カミングアウト
定番の自虐。口に出すと恥ずかしいエピソード・感情を暴露する。
高等テクなら他人に言われて一番いやなことを、卑屈にならず明るく切り返せるようにシュミレーションしておく。
下心
例: 女:「鬼滅の刃」みた?超面白かったよ
男:しまった!「鬼滅の刃」観てたら、会話盛り上がったのか!
なんか、モテそうな男ですね
かりに相手の反応が悪かった場合、 「あ!いや、違うんだ。今のは本能のセリフであって、今のはなし!っつくそ~、鬼滅みとけばもっと仲良くなれたのに!いやいや違うそうじゃない」 と、瞬時に一旦ごまかして間を置かない。それでも、下心は隠しきらないでカバーしていく。
下心は基本的に隠すものですから、なんか言葉が漏れちゃったという「ズレ」を狙っています
深読み
相手の気分を害する可能性があるので、自分を下げるような深読みをしたり、あくまで上段であることを相手に伝える工夫を忘れてはいけない。
同調
例: A「おまえ、さっきから俺のことばかにしてるだろ」 B「...ちょっとだけ」
「ネガティブ」な同調ってなにかな?と思ったら、この流れはちょっとクスっときますね
カウンター
相手のフリに対し、ヒトとしてやましいこと、タブー性のある内容ですばやく切り返すこと 「下心」と合わせて使うことも可
例: 男「2人きりで飲みに行かない?」
女「え~、2人きりで飲んだら100%セクハラするでしょ」
男「する!100%セクハラする!」
この全く「間」を置かないですぐに切り返されると笑っちゃう気がします
粋
自分に落ち度がある場合は、相手を持ち上げ、相手に落ち度がある場合は、相手の気持ちをケアする言い回しをする。
例: ナンパ:あれ、彼氏?すみません
彼氏:いえいえ、カノジョも自信がついたと思うんで
※相手の発言にイラついた時にも使える
例
A「おれ、太ったかな?」
B「肉の食べ過ぎじゃない?」
A「そうなんだよ。ま、ここの肉(自分のお腹を指して)が一番美味しいかもしれないけどね」
悪い空気
決まづ位状況や相手と打ち解けたくても打ち解けられないときなどに、そこに存在する悪い空気を指摘して笑いあうことで共感関係を築き上げる 自分のキャラクターを作り上げる: 場の空気を作り上げる技術
場を作り出す技術系:
MC型、場を作る会話テクニック
建前
「うそくさい・わざとらしい・おおげさ」に行うことによって、誰もがわかりやすく建前だってわかること+周りが盛り上がるテクニック
チャラい奴の定番技ですね
どちらかというと本音をオーバーに言うテクニックですね
タメ口
浜ちゃんとか、最近でいうとフワちゃんとか使っているテクニックですね。
上司なのに「タメ口」を使うとギャップですよね。ただし、相手を選ぶので、テクニックとしては難しい
恐縮
漫画とかだと、弱みを握られた時に極端に下手に出るパターンですね
女性を口説くときでも媚びている感じをなくすために、「やりすぎる」というテクがあります。「ささささ、お姫様こちらへ」
あ~~、なるほどぉ
勘違い
何事もポジティブにとらえる「おめでたいヒト」となって相手の突っ込みを風発する。
漫画の超定番ですね
キャラクターが勝手に勘違いの思い込みをするだけで「笑い」ってとれますよね
額面通りに受け取られる場合は、「自分突っ込み」でフォローする
例:「俺の勘違いを止めてくれ」
「自分ツッコミ」でフォローできるわけですね。
お前、早く突っ込んでくれよって感じ
キザ
「勘違い」と同じ効果で相手のツッコミを誘発する。
あ~、みなみけの「保坂」の芸当だ
かっこつけギャグ。狩野英孝もこれですかね
自分フォロー
すべったとき、失敗した時、誰もなぐさめてくれない状況かにおいて、仕方なく、自分がフォローをする演出を作る。 空気を読んでフォローする点では「自分ツッコミ」と構造は同じ
便乗
かっこいい言葉とか、結果が出た時に「俺が言ったことにしてくれない?」ともる。
強がり
1.ピンチの時に自信ありげにふるまい相手を不安に巻き込まない
2自分を大きく見せることで失敗した時のギャップを笑いにするといった使い方をする。
緊張と緩和テク: 会話文の前と後で逆の関係をつくる
前後ギャップ:
前置き
例 A「俺のカノジョ、最近、急に綺麗になっちゃってさぁ」
B「お前をへこませたくて言うわけじゃないけどさ、それ、浮気してるわ」
※「意外と〇〇だよね」は便利
相手の意外な一面に気が付いて口に出してみる。図星と思えたら笑いが生まれる。
分裂
所謂「ギャップ」。
セリフと言い方が逆
- 笑顔で「殴りますよ」「君、褒めるところがほとんどない」
- シリアスに「おっぱい揉みてぇ」
セリフと態度が逆
- (手をぶるぶる震わせながら)「全然怖くねぇし」
- 「君の話は聞かん」→お金→「で、何の依頼だ?」
これはギャグとして定番ですね。まさしく「緊張と緩和」
ボケる時は、シリアスだったり、笑顔だったりギャップが重要ですね
自分つっこみ
例:あいつ、絶対オレに惚れてるよ....こんなこと言ってもむなしくなるだけだな
注意:相手の反応を観てから使うかどうか判断する
滑った時、相手が突っ込んでつれない時のパターンですね。自分で自分をカバーする
切り替え
何かを言いふらしたいとき、強く同意を求める時などに、会話の文脈をまったく知らない第三者に話を振る技術で、切り替える時は声を張ること
あ~、なんかありますね。漫画だと弱み握られた時に言いふらそうとする脅しギャグ
キャラ変
表情や口調にギャップを付けることに意識する。
例: A:「貴様にこの難問がとけるわけがない」
B:(あっさり解く)
A:「....やるやんけ」
ギャグ漫画の定番っぽいですよね
突然、豹変したりするやつ
裏切り
「この話の流れだと、当然こういうことを言うだろうな」という相手の想像を裏切る。相手の意表をつくために、言い方にギャップを付ける。
漫画の海月姫で「私は坊ちゃんのヒツジですから、いくら主人であろうとぼっちゃんのプライベートをお伝えするわけには」「ベンツ買ってやるよ」「~~~~行きましたよ」
草
応用:
「空気」によって滑りやすいリスクもあるが、うまくハマれば笑いが取れるタイプ
詭弁
一旦要求が断られてから、このテクニック、 言い訳じみた使い方をしないでスパっと使う 「わかったわかった!」詭弁による説得がスタートする。
フェイクツッコミ
いわゆる、ツッコミのパロディ。声を張って突っ込んでいきます。 日常では、相手にバカにされた時に使うと舐められないという効果もある。 切れながら褒める感じです
雛段芸人のキレ芸ですね
パロディ
パロディギャグ使いたくなるんですよね
これは、説明しないでもわかりやすい
ディテール化
場面の映像を思い浮かべる、会話劇にすることがコツ
これは、地味に滑りやすいですし。ギャグアニメだったら、定番で使われそうですが。これができれば苦労はしない
これは例題あげておきましょう
「詭弁」を起点にしたディテール化
女:映画?わたし今日疲れてるの 男:ちょうどよかった!ぐっすり寝られる映画知ってるから、良く寝れるよ !最初から最後までずーっとエンドロールなんだ
建前を起点にしたディテール化
女:あなた、ホントは私のこと、嫌いなんでしょ
男:好きだって!このまま市役所まで引っ張っていって婚約届にサインするよ!
ミスマッチを起点にしたディテール化
A:今週末、鎌倉のお寺に行くんだよ
B:キャバクラのお寺?「失礼します、日蓮です」って席ついて「今日何読まれます?」「何妙法蓮華異教入りましたー、みたいな?」
※ディテール化のコツ「連想」+「変換」
例1:
ママ「今日の夕ご飯もさんまでいい?」
子「おっ、毎日DHAがとれていいな~。とりすぎも身体によくなさそうだけど」
例2:
A「よしださんって、誰かに似てる?なべおさみ?」
B「僕は、ちゃんと試験して入ったけどね」
×「似てないよ」
最悪「え?それよりキムタクの方が似てるでしょ」
注意:まったくかけ離れているものは、より場をしらけさせる。
重要なのは「連想」と「変換」
天井
相手のツボをくりかえし刺激するために「一度ウケたフレーズやトーク構造」を記憶しておいて、また再登場させる。
レッテル展開
相手の外見や性格、行動をきっかけにして「あなたは〇〇なヒトですね」というレッテルを張り付ける。その後、相手の行動や言動をこじつけながら、「やっぱりあなたは〇〇なヒトだ」と勝手に解釈をする
これ難しいですね
※「一番」「優秀」「エリート」のレッテルは笑いの種
例: A「Bさんはどちらの大学からいらっしゃったんですか?」 B「東京大学です」 A「へぇ~、嫌いです」
擬人化
モノや動物がある時に、モノ目線に切り替えて話す技術。自分がモノの立場だったらどういうことを考えるか、どういう行動をとるのか想像するのがポイント
韻
例: A:お前、ほんと頭悪いよな B:顔も悪いけどね 例2: 親「あら!伸びてる!学力は伸びてないけど、背は伸びてる!」 ボキャブラリー 曖昧語、強調語、擬音語を使う。
まとめ
思った以上にお笑いには法則性と技術パターンというのが詰まっているんだなと思いました。これはブックマーク保存ですね
これを応用してネタを仕込んでいけば、あるいは、このパターンを想像する訓練をしておけばギャグセンスは向上するかもしれません。
勿論、発信する側の人間は身につけておいて損はない技術ですので、読む価値は充分にあるかと思います。
引用:ウケる技術