2020年夏、令和のク〇アニメとして名をとどろかせた傑作「ジビエート」。ワイの査定では「A」評価となりました。これに関して、納得のいかないというほんの一部の読者のために、ジビエートが何故「A」評価になったのか語っていきます
2021年から採用しているワイの査定方法「絶対評価」
- 各話を10点満点で採点。ただし、0.5分割。各話合計÷話数×10
- 92.5点以上で「A」 Aは累計40~50作品(1000作品中)
- アニメのクオリティは関係なく、ワイの満足度で査定
でこの査定方法で新たにジビエートを見直すとこのような結果になりました。
この記事の解説ポイントを読みながら、是非、ジビエートを一気見してほしいですね!
93.34 6.5 10 9 8.5 9.5 9.5 10 9.5 9.5 10 10 10
- 登場人物
- 1話 神隠し 「6.5点」
- 2話 渦のむこう 「10点」
- 3話 第三の男 「9点」
- 4話 危険地帯 「8.5点」
- 5話 悪 対 武士道 「9.5点」
- 6話 絶体絶命 「9.5点」
- 7話 死への夢道 「10点」
- 8話 別れの手紙 「9.5点」
- 9話 燃え尽きるまで 「9.5点」
- 10話 新たなる仲間 「10点」
- 11話 まぼろしの愛 「10点」
- 12話 命の果てには「10点」
- 総合点数「93.34点」評定「A」
登場人物
せんすい....お侍さん。よく周りの人に「強い」と言われる
キャスリーン.....ヒロイン。ジビエに襲われて死んだら、それに悲しむ担当
けんろく....1話で登場し、2話で顔が変形するのでキャラが覚えにくい
雪之丞....3話から登場、棍棒で戦う。童貞
前田さん.....1話登場。主要キャラではない。2話でジビエに襲われて死亡するが、彼の存在なしでジビエートは語れない
カツカレー......7話登場。ヤクザ一味の昼食として初登場する。10話でも登場する重要なキャラクターだ
キャスリーンのママ.....ジビエの世界でのストレスで認知症のような精神疾患を患っている。キャスリーンの過去回想でママも登場するが、しゃべり方が変わらないのがミソ
吉永博士.....ヌキゲの夜勤病棟に出てきそうな医者。めちゃくちゃ怪しい
メテオラ.....3話、7話、11話に3回も登場する強力なジビエ。この物語のカギを握るので是非チェックしてほしい
アヤメ.....ガイルヘアーで、ヌンチャクみたいなのとライフル銃で戦うが元警察官。冷静に振り返ると彼女が一番、善戦している
アヤメパパ.....極道ガリアンズのリーダーでアヤメのパパ。
グレン....アヤメパパの右腕
ハムロ....忍者っぽい
サクマ.....デブ眼鏡でカツカレーを作る男。爆弾を持って戦う。こいつは面白い
ブライアン....3話で死亡。モブにも程がある軍人
アダム.....5話で死亡。最後は儚く散る
※太字はワイのお気に入りキャラクターである
1話 神隠し 「6.5点」
1話でこのアニメがどういうアニメなのかというのを知ってもらいます。物凄く詰まらない。ワイの場合、7.5点以下だと1話切り圏内なのだが、ジビエートは、まだ侍アクションを披露していなかったのとOPが長すぎて意味が分からなかったため切る寸前だったが、もう1話だけみようと決断する
ジビエとは!?
・ジビエは人が感染して変異する化け物(ゾンビのモンスターバージョン)
・ジビエの毒針に刺さると「水の音」が聞こえるようになり、感染する
・ジビエは、暗い所を好み光に寄ってこない
・みんなジビエになっていて、ゾンビ映画のような荒廃した世界観である。
2話 渦のむこう 「10点」
前田さんのおかげで視聴継続が決定的となった渾身の「2話」
爆笑演出連発で見事満点を獲得した。当初、ワイは「2話を超えることは今後ないのだろう」と見込んでいたが、ジビエート伝説はここから始まるのであった。
2話の一番の魅力は「前田さん」の動作全てです
前田さんって誰ですか?
モブのおっさんで、ジビエートファン投票をすれば、ベスト3に入るくらいの人気キャラなのですが、残念ながら前田さんはジビエウイルスに感染、感染前に殺すということで、2話で命を落としてしまいます。
3話 第三の男 「9点」
メテオラが登場し、雑&雑なアクションが披露される。とにかくク〇
・ジビエワクチンを作るためにはジビエの毒針のサンプルを集める必要がある。
- ・新潟に目指すまでの地図で車道を示すシーンがあるが、ヘリコプターで新潟に向かおうとする
- ・メテオラ登場、博士はメテオラについては確認しているが何も語っていない→11話で超展開。それにしてもヘリコプター巻き込ませて爆発させてるのだが
- ・戦闘シーン。重力がどうなっているのかよくわからない
- ・めっちゃ雑に見えるが、振り返ってみてみるとこの回の戦闘シーンが一番アクションとして工夫されている
- ・前田さんが持ってきた刀が簡単に真っ二つになるので、前田さんがあまりにも不憫すぎる
4話 危険地帯 「8.5点」
ところどころ意味の分からないシーンや意味のない過去回想を行う。それでも、視聴者はここまでみてしまえば、ジビエートの世界観になれてしまっている。
過去回想は話の付箋も感じられずクソアニメらしく詰まらないので、ここは普通評価「8.5点」。A評価を狙うにはこの時点で極めて厳しい
- ・この回は特にない。過去回想がくどい
- ・博士たちが一旦バスに降りたりなど、やってることがとりあえず回りくどい
5話 悪 対 武士道 「9.5点」
もうク〇アニメだとは、分かっているため、こちらの想像を超えてこないと面白くはならないであろうと見込んでいたが、このアニメは、そのK点を軽く超えてくるのだ。
この回の見どころは、やはりラストのキャスリーン!全体通してもナンバー1のク〇演出でしたね
6話 絶体絶命 「9.5点」
休憩の回。滅茶苦茶なのは日帰り入浴をかます部分である。その時の脚本もチープすぎて感動すら覚える。さらには最後のシーン、ボルクスバーゲンのあおり運転からアヤメの「お父さん!?」は爆笑であり、本当に滑り知らず。
7話 死への夢道 「10点」
ク〇アニメって「つまんね~」って絶対なる。しかし、このアニメはそんなことは言わせない。冒頭から新キャラクターのカツカレーが登場し、爆笑してしまう。この回を通して己の思考、想像、器の狭さを痛感する。こんなダイナミックな演出、脚本がエレクトリカルパレードするとは思ってもみなかった。2話越えで、ワイ個人的にベスト回です。
- ・佐久間はカツカレーしか作れない
- ・この荒廃した世界でカツカレーが振る舞われる
- ・やくざ一味はそろって「...またカツカレー」しか言わない
- ・やくざ一味は食糧不足になるので、せんすい達から食料を強奪するという流れで始まる。カツカレーはごちそうなり
- ・作画ミスで5人に対してカツカレーがテーブルに6つおかれているカットが入る
- ・博士「メテオラは一筋縄ではいかんぞ!」などと警告するシーンがあるがこれは11話のとんでもない付箋となる
- ・「私に(メテオラを倒す)考えがります!」というアヤメセリフの後、高速道路の隣に流れる、荒波の川のカットが入る。(まさかメテオラを川に突き落とすのかwwww?と視聴者は考える)
- ・アヤメが、何故か軽自動車でメテオラを川に突き落とす。何故軽自動車にエンジンがかかったのか不明
8話 別れの手紙 「9.5点」
こうなってしまうと、視聴者はすでにジビエートの虜。話の展開がさらに雑でどうしようもないのだ。ワイの大好きなキャラである雪之丞の魅せ場であり、魅せ場を作るためには何もかもめちゃくちゃな展開となる。
9話 燃え尽きるまで 「9.5点」
冒頭のキャスリーンの「目を開けて!」というシーンが素晴らしい。
下請けの原画と絵コンテ、脚本やらの連携が取れていないことが如実に表れているシーンで目を見開いて驚愕すること間違いなしである。
そして、Bパートは全くやる必要を感じないガリアンズの戦闘シーンに切り替わる
- ・【神シーン】雪之丞の死体が発見した時、キャスリーン「雪之丞さん、目を開けて」→雪之丞は目を開けて死んでいる
- ・キャスリーンが気づくところに、キャスリーンママの死体があるが、キャスリーンにみつからないようにする配慮
- ・ヤクザ一味の今日の昼飯がカップ麺だが、「湯がいるじゃねぇか!」って怒られる。ちなみに前回の昼飯はカツカレー
- ・ヤクザ一味のボルクスバーゲンの車のタイヤがパンクする回だが、付箋も特になくて必要のないシーン
- ・謎の過去回想:毒針に刺されるのがしょぼすぎる
- ・段々、EDの「endless」が名曲にきこえてくる
10話 新たなる仲間 「10点」
いつもそうだが、この回は特に、突っ込みが追い付かない。最初の設定をガン無視して、日中に外でジビエの大群と決戦を行うやら、ミキモトに槍投げをさせるなら、元から槍投げの選手でよくないかとか、サクマのカツカレーうんちくは我々の突っ込みの次元を遥かに超えるなどして、突っ込みが追い付かないのがこの10話だ。そして、Bパートは単なる尺稼ぎで終わる。
この異次元の突っ込み合戦に「10点」をつけずにはいられないのだ。
- ・サクマ「憎たらしい政府に一泡吹かせようと爆弾作ってたら密告されたんだ、へへへ」が単純に笑った
- ・ミキモトは棒高跳びの選手なのに投げ槍でジビエを倒す
- ・親父が改心する
- ・博士がいちいちいらっとする
- ・日中にもかかわらず、研究所前にジビエが大量発生するが、もうそんな初期設定から突っ込んでいると霧がない
- ・博士「ジビエになったものを人に戻すワクチンが完成する」「世界を戻すために」「旅もこれで終わりか」「サンプルは十二分に集まった」など意味深な発言をしている
- ・今日の夕食は「カツカレー」で、ヤクザ一味と輪を囲んで食べる
- ・カツカレーに関するうんちくと更には、親父が嫁さんとのカツカレーの思い出を語るなど、カツカレーで結構話を広げる
- ・博士の食べるカツカレーにスプーンがないし、手をつけた気配がないが「美味しい」と感想を述べる
- ・夜、発電機で証明をつける「これだけ明るければジビエも寄ってこないなぁ」→日中の大量ジビエなんだったんだ
- ・最後、酒を飲むとき、謎にヤクザ一味と面と向かって酒を飲んでいる謎の構図
- ・火薬とカレー粉が似てるから爆弾とカツカレーが作れるので佐久間は天才である
- ・尺を稼ぐためにEDがフルで流れる
- ・今夜の月は赤く、メテオラが海から現れて次回へ続く
11話 まぼろしの愛 「10点」
ここまで酷いことやってきて、もうそんな引き出しがないだろうと思っていました。ワイの想像するジビエートのK点というのは、もうすでにてっぺんまであって、こえを超えられるような展開になるだろうか?と厳しい目で採点しましょうと考えていましたが、K点を軽く超えてくるのがこの伝説のアニメである。付箋はOP前でしか成立しないのがジビエスタイル、他は一切関係ないし、突っ込みが追い付かない。とにかく面白い神回である。
- ・OP前のアバン:博士「人を救う研究をしていた。昔、恋人がいてね~。彼女は綺麗で優しかった~。別れてはいないよ。インタビューはここまでだな」→これがこの回の付箋となるジビエスタイルであるがあまりにも酷すぎる
- ・過去回想:アヤメの授業参観にヤクザの父ちゃんがきて草
- ・ワクチンは一晩研究すれば完成するものらしい
- ・メテオラが3話と比較して物凄くスケールダウンしている
- ・博士「私とメテオラはこの星の人間ではない!」視聴者「どういうこと?」
- ・メテオラはヨーロッパに落ちたけど、博士の精神波をたどってここまでたどり着いたという衝撃の展開だ!
- ・博士「メテオラを助けられなくなった今、もう治療薬なんて意味はない!ここまでの旅は全て無駄だったのだ!」(メテオラの登場は3回目だが、博士は、メテオラとの闘いを全く止めたりなどしていない)
- ・博士「お前たちを生かしてはおけない!」
- ・博士「人間をより強力なジビエにする薬が副産物として完成したんだよ!」といってアヤメに刺す。博士「自らの意思を持ってお前らを殺し、メテオラの無念さを晴らしたい」→大草原
- アヤメジビエの見た目が酷い
- 「こういう結末もありってことだ」
- 「こんなワシに30年もついてきてくれて」→グレンいくつだよwww
12話 命の果てには「10点」
10点にするにはちょっと甘いかもしれない、9.75点くらいの回。きっちりと1クールで終わらせてくれるところがオリジナルアニメのいいところですので、その点の温情で「10点」
それでも、ぶっ飛んだ設定を披露して、ジビエの真相がわかるようになっています。
酷さに酷さを重ねて、何もかも酷い。極上のエンターテイメント作品がここに現る。
一応、悲しい展開ではあるので、5回くらいみるとキャラに思い入れが湧き、ちょっと切ない気分にはなる。
- ・博士「私が落ちた母船の残骸の流星にキャスリーンの願いが母船の残骸がその願いを叶えてタイムスリップされたのだ~~!」
- ・せんすいよ。剣は投げるものじゃない
- ・最終回なので、他の雑魚ジビエは空気を読んで襲ってこない
- ・3周くらいしていると最後、感情移入して感動する
総合点数「93.34点」評定「A」
92.50点以上ということで「A」になりました。
質のいい作品よりもワイが何回みても面白いかどうかで判定しますが、基本的に雑なアニメはワイは嫌いです。
ただ、ジビエートは、ク〇アニメの例外作品になります。
ク〇アニメはたくさんありますが、ジビエートが他と違うのは、緩急と展開の強さです。
単なるグダグダしたアニメではなく、ちゃんとオチと展開は準備されている。
それは、このアニメが何をやりたかったのか、厳密にいえば、何をしたかったのかという意思表示はあるんです。
普通のク〇アニメは何がやりたかったのかすらわからないです
90年代前の現実にはありえないようなぶっ飛んだ展開に原画マンが全くもって映像化に応えてくれなかったことによる不調和
他、ベテラン声優と素人のアフレコ、脚本、演出の不調和
これらの不調和は、制作陣が「笑い取りに行きますよ~」といったくっさい演出ではなくて視聴者側に「これ笑い取りに行っているのか、マジでやっているのかわからんww」というこちらの予想を崩してくる不調和です。これが爆笑を生んでいる
ク〇アニメになった要因が他のク〇アニメとは違うことによって、芸術的な爆笑を生む作品になったと考えてよいでしょう
ここまでク〇にク〇展開を重ねることができたアニメっていうのは他に存在しないのではないかと考えると、やはり、唯一無二の作品だと考えます。
「退屈」なのはこのアニメの本性がまだわかりづらい1話だけじゃないですか、あと、意味のない過去回想と(これはこれでク〇で面白いんですけど)
ジビエートでしか味わえない面白さがあります