こちらの本を引用します。
アニメ評論家として、
ラブコメの良し悪しをどのように語ればいいのか
考えるところであった
いやいやいや、決して、ワイが個人的に使おうとかそんなつもりじゃ、ないんだからね!
今回は
心理分析の中で
「何故ヒロインは主人公に恋をするのか」の項目に当てはまることを
みてみようかと思います
これで、
だいたい良質なラブコメ内で男女が堕ちていくパターンがわかってくるはず
- 恋愛の始まり方
- ボディタッチ
- アイコンタクト
- 誘う
- 異性のことを好きなるパターン
- 1自己開示
- 2スリリングな興奮
- 3ロミオとジュリエット
- 4好きと言われると好きになる
- 5嫌いと言われて好きになる
- 6いつも一緒にいると好きになる
- 7静より動
- 8見た目は効果があるか
- 9イメージチェンジ
- 10スポーツマンはモテる
- 11類似性効果
- 12顕著性効果
- 13特定の人だけ話し方が違う
- 14「空耳効果」
- 15「暗闇効果」
- 対ツンデレ
- まとめ
恋愛の始まり方
「好意をお返しすること」から基本的に始まる
SVR理論によると
他人に認められたい、評価されたいなどの欲求を満たしてくれた相手に対してよく思うのはいたって自然なことである
ただし
男が女を好きになるきっかけは
自分の行為に対する女性の愛情ある反応
自分の行為に女性がうまく喜んでくれるかどうか、女性がどのような感情を向けているかで好意に及ぶ
女は「愛する姿勢」を優先させる必要がある
しかし、
女が男を好きなるきっかけは全く違う
女性は、相手から気に欠けられず理解も尊重もされていないと感じさせられると、愛情を感じるようになることはまずありえない。
男は「愛情ある行動」を優先させる必要がある
男が女を攻略する場合は、絶対自発的な行動が必要不可欠となる
そこを前提ですすめていきたい
ボディタッチ
「ごく自然な状況で相手の手や肩などにふれると
そうでない状況よりチップを多くもらえる」という
ミシシッピ大学の研究結果でもあったらしく
ボディタッチは高ポイントを獲得できると考えよう
リスクが低い部位
1二の腕
2手の甲
リスクが意外と高い部位
背中
アイコンタクト
人は一目ぼれをすると相手を5~7秒みつめる
瞳孔が大きい場合は相手を魅力的に思っている傾向にあります
「洗脳術」で剣道場の共有空間の支配者になる ~剣道の相手を洗脳支配する「目」の使い方も~ - 働いたら負け
誘う
NOと言わせない誘い方
「今度、一緒にラーメンを食べに行きませんか?」→×
「土曜日、迎えに行くから」→〇
ワイルドであるが、行くこと前提の誘い方の方が相手は断らない
NOと言わせない誘い方2
スクールランブルの播磨けんじが
塚本八雲にネームの手伝いをさせて、判断能力を鈍らせた状態にして
「今晩、泊まっていってください」
土下座までしてお願いする方法
要するに、
判断能力を鈍らせてから誘う方法
決闘のような誘い方
ラブコメの場合は、好意があるから相手は誘っているのではなく
勘違いで相手に敵意を向けられている場合に
相手から誘ってくるようなパターンである
「話の続きは、〇〇でだ!」
「決着は、〇〇でだ!」
好意はともかく相手の反応はよくなる
スクールランブルだと塚本てんまが播磨を誘った時に、なんだなんだ?と播磨が考えながらワクワクしてついてきている
では、次
異性のことを好きなるパターン
1自己開示
自分のプライベート事情・弱点を本人が語ること
好意、信頼からなる行為でこれを行うことでお互い自己開示を行い、親密度が上がる
アンダードッグ効果......人は不利な状況にあるものに手を指し伸ばしたくなる
この効果を誘っていきます
アニメでは、付箋の回収といった際に、ほぼ使われる
例:
俺ガイル1巻で、雪乃下は比企谷八幡に自分のことを説明している描写がある。
1-2 秘密の共有
リアルな人が、一番定番に使えるのは「昔の恋愛話」ではあるが
アニメでは結構あるパターン
例:
1-3 欠点を褒める・凹む部分のフォロー
自分が理解者になる
2スリリングな興奮
吊り橋効果。
もし何らかの原因で生理的に興奮した状態の時に偶然素敵な異性に出会えば、その相手に一目ぼれをする効果である
「交感神経」を刺激する
というのがこの効果の肝であり
実際の使い方としては
デートをする場合は「映画」や「美術館」よりも
身体を動かしたり、股間神経を刺激する
「散歩」が有効である
例:
ラノベのよう実4巻の綾小路が軽井沢に仕掛けた効果
かのかり、海救出
3ロミオとジュリエット
親など周囲に反対されればされるほど、
かえって恋人に気持ちが傾く効果があり
不倫などはその典型
同じような境遇の人と一緒にいたいと思う親和欲求も効果的である
アニメ:
アクション系でお互いに危機を乗り越えると無条件でそれはヒロインとなる。
ベタとして
体育館倉庫に閉じ込められるのは非常に便利である
4好きと言われると好きになる
とにかく「好き」の連呼
アニメ:
俺妹のあやせ攻略
5嫌いと言われて好きになる
嫌いと言われると、
言われた方は
言った相手に対する「好き」と「嫌い」の選択の自由を奪われた気になる
→拒否されたことにより選択の自由を取り戻そうとする理屈である
6いつも一緒にいると好きになる
ザイオンス効果.....単純に接触回数を増やすと好感度が上がる
ただし、いい雰囲気ではあるもののお互いもう1歩踏み出せない場合に限る。
初期には使わない方がいい
不自然になると、ストーカーと化したりする
人には好きな人と一緒に居たいと同時に、好きでもない人とは一緒に居たくないという図式が存在し、
たまたま好きでもない人と一緒にいるとその図式がくるってしまう
心理的にはこの図式の不協和を解消する作用が働く
アニメ:
7静より動
人は容姿などの魅力よりも結局、会話などの「動」の魅力に作用されやすい
直接会話する作用が多い方が親密になるコツとなる
8見た目は効果があるか
思考錯覚(ハロー効果)であり、
外見がよければ、中身もいいだろうという錯覚が人には生じる
これは恋愛以外でもあらゆる状況で心理効果があり、注意した方がいい
ただし、
美男美女の場合、外見で引かれる場合が多いので長く続かない
9イメージチェンジ
印象管理
普段男性っぽい服装の女性が、胸の開いたドレスをきる
相手が抱く印象を自在に操作するテク
普段とのギャップ
アニメ:
峰不二子の真骨頂
10スポーツマンはモテる
勝負にかつ強い男が女性にもてるのは、強い子孫を残すための動物的本能
お見方を応援するという行為は一種の援助行動→母性本能
例:野球部、サッカー部、あだち充
11類似性効果
人にはそもそも自分に似たものに惹かれる傾向がある
意図的に相手と同じ「タイミング」で動作を行い
「共感」を生むことも可能
しかし、意図的にやったことが相手にバレてしまうと
「気持ち悪い人」となるリスクもある
行き過ぎるとストーカーに
アニメ:
11-2 偶然の一致に気づく
チャラワイ
「ワイもそれにしようと思ったんだよね~」
12顕著性効果
人の目を引くこと=目立つこと
例
あららぎくん
13特定の人だけ話し方が違う
幼馴染特別
声のトーン、話し方、言葉遣い、語尾などが他の人と違うと「特別感」を与える
これは鈍感な人には効果が薄いかもしれないし
相手よりも周りが気が付くパターンが多い
14「空耳効果」
相手の記憶、潜在意識に訴えかけるかなりうってつけの効用であり
会話の間に
「好き」「安心」「楽しい」「幸せ」などパワーワードを使いまくる
肉食トーク
「彼女もくわえて遊ぼう。是非とも、合コンをやりたい」
「この企画ならいけます」
なども日常用語で多用することで相手に強烈な印象付けを与えることも可能。
「それ可愛いね」
「え?」
「おしゃれだね」
あ、なんだ、服のことか
安っぽいラブコメにありそうだが、
現実では効果はある
一番顕著なのは
「ごはん付き合って」
だが、これは「条件付け」の一種で
実際のところ効果はある
15「暗闇効果」
心理学では、
暗い方が、相手との心理的距離が縮まるという結果が出ている
暗い方が不安や一体感が感じやすく
判断能力も鈍るとのこと
例:体育館倉庫に閉じ込められる
対ツンデレ
ツンデレは基本的に回答が「NO」になるので
普通に誘ったところで、
脈があってもなくても「NO」になる。
そこで、本当に「YES」を引き出す場合には
「〇〇市って〇〇県にあるんだっけ?(本当は××県)」
「〇〇って〇〇と付き合ってるんだっけ?(本当は別の奴)」
などと、
「NO」の回答を質問する最後に
「忙しくて、一緒に食事に行く時間もないですよね?」
「君と付き合うには完璧な男じゃなきゃダメそうだね」
と質問し
「いや、別にそんなことないけど......」
と回答を引き出せればOK
これは、やや高度
対ツンデレ2「俺のこと興味ないでしょう」と問うてみる
「うん」or「そんなことは」
どちらの回答にしても
その後は相手に興味をそそられないように
相手を褒める
第一印象は最悪なのに、逆転すれば一気に状況は好転する
ラブコメの主人公の場合は
マジで相手のことは興味ないけど相手のことを褒めることで一気に距離を縮める
まとめ
上記に紹介した効果が、絶妙なタイミングで自然に使われている
ラブコメ作品が、名作になると判断していいでしょう
勿論、学生の皆さんや合コンに行く皆さんは実際に使ってもよし