日本列島というのは
山地が70％であり、
平らな住みやすい土地というのは
ほとんどありません。
関東平野なんかは、
元々、徳川家康が、湿地だった土地をムリクリ水抜きして人工的に作った平野です。
北海道開拓において
石狩平野なんか
川のショートカットだけでなく
米を作るのに向いていない地表を、川の水流の勢いを使って全部そぎ落とすぐらいの
人工的に作った平野です。
このように
日本の平野というのも非常に人工的であり
日本というのは住むのに非常に大変な国です。
ところが、
こんなとんでも「日本」だけど
こんなとんでも立地のせいで
歴史的に助かったことがあります。
それは、
植民地化されなかった
です。
日本は島国だから「植民地化」されなかった？
いえ、開国した当初
米国に日米和親条約などと不条理な条約を結ばされたと歴史の教科書で読んだことあるでしょう
この時点で
戦力では圧倒的に勝てなかったわけです。
他の列強国も、日本に次々と足を運びました
いつ占領されてもおかしくない状況でした。
でも「植民地化」されなかった
何故か
外国の人達、日本にきてこう思ったのです
「こんなとこ、住めねぇよ」
日米和親条約を締結して5年間
死者５０００人を超える
日本で超大型地震が起きました。
大陸で地震が起きることはめったにないわけですから
外国人めちゃくちゃビビりました。
他にも、台風、洪水.....
さらに、日本を調査してみると
金もない、ゴムの木もないなど
外国人が欲しがる資源もない
なんもねえじゃんか
植民地化というのは
そこに資源があるから植民地にするんです。
侵略戦争が起こる理由というのは
侵略するメリットと戦争による損失を比較考慮して行われます
日本には侵略するメリットが、他国と比べてかなり低かったわけです
日本は
資源もない
平地もない
住めたもんじゃない
日本が植民地化されなかった一番の要因というのは
外国人からしたら
日本が全く魅力的ではなかったということですね！
余談：
ほかにも植民地化されなかった要素はあります
例えば、
日本で明治時代、鉄道が急速に普及していったことにより
日本の財産、パワーが一極に集中したことにより対抗できたこと
余談２：
薩英戦争
清国をボコボコニしたイギリス軍が、
薩摩藩と喧嘩します
舞台は鹿児島県なのですが
これがまた山地しかないわけですよ。
そしたら、イギリスは得意の騎馬戦も使えませんし
薩摩藩が山地に逃げれば、跡を追えない。
この戦争で亡くなったのは
薩摩藩では非戦闘員5名
イギリス軍十数名
とか
イギリス軍にとっては不毛な戦いで
やってられないわけですよ
日本の土地、おそろしや
まとめ
自然とうまく付き合っていくのが
日本の生き方
もし日本に
豊富なエネルギー資源がわんさかあるような国だったら
おそらく植民地化はしていたでしょう
こういう側面があるんですね
地政学は非常に面白い
まさしく、この地形のなせる独特の宗教ですね
