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「N.H.Kにようこそ!」が残した大罪

「N.H.Kにようこそ!」

アニメ好きで自宅警備員をやっているなら、お目にかかるであろう名作アニメ

 

 

主人公の佐藤は、大学を中退したことを親に黙っておきながら一人暮らしで引きこもっていて

ヒロイン、謎の少女岬ちゃんが、そんな佐藤を引きこもりから脱出させようとするために話が動いていくのだが、

 

 

引きこもりを脱出するなんて展開ではなく、エロゲ製作、自殺サイト、マルチ商法ネトゲ廃人など佐藤がいつの間にかそんなものに巻き込まれていくのを面白おかしく視聴者がみるという話である。

 

 

さて、ネタバレが嫌なら以降は読んで欲しくはないのだが

この引きこもりの主人公の末路について今回問題として取り上げる

 

 

 

 

 

 

 

最終話から1話前に

 

佐藤は言う

「何故、人は働かなければならないのか。それは、生きるためだ」

 

佐藤は親からの仕送りが途切れ、飢餓状態に陥った。

 

どうしようもなく求人サイト片手に外へ出て警備の仕事を始める。

 

結局、誰の力も借りることなく勝手に引きこもりが終わってしまっているのだ

 

 

この展開に当初のワイは絶望をした

引きこもりという選択肢が閉ざされた瞬間だったし

 

 

実際、人の主張よりも「物語の形」にして人に伝えるという効果がいかに強力であることも思い知らされた。

 

 

しかし、「働いたら負け」のブログを読んでいただければわかるように

社会に対する疑問を解決しないまま自己責任の展開に持っていった

 

このアニメの展開には

ニートたちをひどく傷つけた大罪を作ってしまったといっていいだろう。

 

 

実際、物語を作っているのは元引きこもり→作家であり、現実の引きこもりではない。

 

さらに、

物語として成立させるための展開として一生引きこもらせるわけにはいかなかったのだ。

 

 

フィクションはあくまでフィクションなのである。

 

 

 

「働いたら負け」版の「N.H.Kにようこそ!」の展開はこうである

 

家賃も払えなくなり飢餓状態になった佐藤くんは

家を追い出される。

そもそも、人に接することを拒んできた人間が働こうと思うだろうか

 

 

佐藤くんは、行政書士の人に出会う。

生活保護という制度がある。人には生存権があるんだ」と教えられる

 

ケースワーカーとの死闘を描いて

 

生活保護をもらって働かずにこれから先も引きこもることができる

 

END

 

 

世の中、働いていることによって苦しんでいる人に救済の手を差し出す

素晴らしい終わり方です

 

 

やはり、世の中の「自己責任論」や「自立」というのに変な美徳観が生まれているかもしれませんが

 

社会の仕組みがわかればそんなもので済ませられるほど平等に出来ていないことがわかります。

 

 

 

佐藤君みたいなダメ人間でも生きていていいんだよという優しいメッセージの方が

本来の先進国の姿であるといえるでしょう。

 

でも、その制度を知らないと佐藤くんのようになる

日本に対する皮肉にも捉えられます

 

 

 

俺は、飢餓状況になっても佐藤君は働かないと思うけどね

制作サイド 

 

 

 

NHKにようこそ!とは、

 

日本国家に対するアンチテーゼを無視した「自己責任論」で

大衆にとっては現実的で納得できるエンドにしたものの

引きこもりの生きる選択を奪ったとんでもない作品

 

 

 

思わぬ教訓:

 

 

神話の方が人々に浸透しやすい

 

 

昔の人、親が子供に伝えるストーリーって「神話」なんです

 

これはなんでか

 

情報は「神話」によって意思を共有することができる

 

 

「NHKにようこそ!」の結末に絶望したワイ諸君

 

アニメは面白いが何事も鵜呑みにはしない

 

 

神話は頭に入りやすい

 

 

物語の方が人は

教訓を得られると勘違いを起こしや

 

 

 

生活保護でだらだらする「ゆるほご!」ってアニメやんねぇかな

 

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